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あい仲間:情報格差なくし障害者の就労支援 NPO「ぶうしすてむ」−−松山 /愛媛

 NPO法人「ぶうしすてむ」(事務局・松山市木屋町3)は障害者にパソコンの利用法を教え、就労支援などに取り組む。「障害者も健常者も等しく活動を行える情報格差のない社会」を目指し、身体障害や発達障害を持つ人を含む職員6人と、在宅を含めたスタッフ約20人で運営する。

 月1回のパソコンの無料相談会、ワードやエクセルなど基本知識を学ぶ勉強会(3カ月〜半年間)を開催。福祉イベントや障害者施設に講師を派遣してIT研修を実施する。

 団体名の「ぶう(Bu)」は英語で「境界」を表す「Boundary」と、「垣根を取り払う」という意味の「Unfenced」の頭文字を組み合わせた。98年に発足し、00年にNPO法人化。03年から企業などのホームページやPRビデオ作成、チラシや雑誌のデザインなどを行ってきた。障害者を雇用し、最低賃金の保障を義務づける「就労継続支援A型事業所」に指定された11年以降は、延べ約40人のスタッフを採用し、障害者の雇用先に。行政や企業からの受注も増え、売り上げは当初の倍の約1000万円という。

 同NPOで約1年半前から働く、発達障害を持つ砥部町の女性(24)は「障害をオープンにして、自分のリズムで働ける場があるのはありがたい」と実感している。理事長の川崎寿洋さん(48)は「将来はIT企業などと連携しながら、障害者の仕事の幅を増やしていきたい。健常者と互いに支え合う社会作りに貢献していけたら」と意気込んでいる。【

毎日新聞 2013年06月14日 地方版

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