発達障害に関する啓発や調査研究などを通じて発達障害者らの自立と社会参加を目指す「JDDネットワークながの」が設立され、十六日、松本市の信州大で記念講演とシンポジウムが開かれた。
JDDネットワークながのには、障害者団体や学会、職能団体など関係七団体が参加。講演では、日本発達障害ネットワークの市川宏伸理事長が児童精神科医としての経験を交えて話した。
市川氏は、発達障害者は相手の意図を理解することが難しく、虐待やいじめの対象になることがあると紹介。注意されたり叱られたりすることが続くと、劣等感が強まり、追い込まれていくため、周りの人が理解の言葉をかけることが不可欠だと指摘した。
シンポジウムは、JDDネットの新保文彦代表や、信州大医学部小児医学講座の稲葉雄二准教授ら五人も参加。医療機関での長期間の受診待ちが問題になっていることや、教育現場に発達障害への適切な対応を広める必要があるといった報告や提言があった。
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それぞれの立場から報告や提言があったシンポジウム=松本市の信州大で
中日新聞- 2013年6月17日
JDDネットワークながのには、障害者団体や学会、職能団体など関係七団体が参加。講演では、日本発達障害ネットワークの市川宏伸理事長が児童精神科医としての経験を交えて話した。
市川氏は、発達障害者は相手の意図を理解することが難しく、虐待やいじめの対象になることがあると紹介。注意されたり叱られたりすることが続くと、劣等感が強まり、追い込まれていくため、周りの人が理解の言葉をかけることが不可欠だと指摘した。
シンポジウムは、JDDネットの新保文彦代表や、信州大医学部小児医学講座の稲葉雄二准教授ら五人も参加。医療機関での長期間の受診待ちが問題になっていることや、教育現場に発達障害への適切な対応を広める必要があるといった報告や提言があった。

それぞれの立場から報告や提言があったシンポジウム=松本市の信州大で
中日新聞- 2013年6月17日