障害のある男女を対象にした婚活イベントが16日、和歌山県白浜町のホテル「フリーゲート白浜」であり、参加した20〜50代の28人から4組のカップルが誕生した。主催の上富田町身体障害者会は「障害者は出会いが少ないからこそ、こうした需要が高い。今後も続けたい」と話している。
障害者に出会いを求めることで明るい未来や生きがいを持ってもらいたいと同会が初めて企画した。身体、知的、精神など障害の種類や重さを問わず募集し、県外からの参加もあった。
最初はぎこちない様子の参加者だったが、昼食や席を自由に変えて話せるフリータイムでは、次第に会話も弾みだした。ボランティアで運営に携わる上富田町役場の職員4人が、各テーブルを回り、「キューピッド」役を務めた。
長野県松本市から参加した女性(40)は「一般の方とお見合いしたこともあるが、障害が理解されなかった。かといって、障害者同士の出会いもなかった。和歌山と距離は遠いが、今回を機にメールなどで連絡し合いたい」と交流を楽しんだ。
カップルが成立した田辺市の男性(31)は「日常生活では出会いがなかったので、参加して良かった。フィーリングの合う相手を見付けられた。ゆっくり付き合っていきたい」と喜んだ。
同会の樫木正行会長(59)は「結婚に至らなくても、出会いは生きる活力になる。行政にも障害者が未来に希望を持てるような施策に力を入れてもらいたい」と話した。
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【障害者対象の婚活イベントで会話を楽しむ参加者(16日、和歌山県白浜町で)】
紀伊民報-(2013年06月17日更新)
障害者に出会いを求めることで明るい未来や生きがいを持ってもらいたいと同会が初めて企画した。身体、知的、精神など障害の種類や重さを問わず募集し、県外からの参加もあった。
最初はぎこちない様子の参加者だったが、昼食や席を自由に変えて話せるフリータイムでは、次第に会話も弾みだした。ボランティアで運営に携わる上富田町役場の職員4人が、各テーブルを回り、「キューピッド」役を務めた。
長野県松本市から参加した女性(40)は「一般の方とお見合いしたこともあるが、障害が理解されなかった。かといって、障害者同士の出会いもなかった。和歌山と距離は遠いが、今回を機にメールなどで連絡し合いたい」と交流を楽しんだ。
カップルが成立した田辺市の男性(31)は「日常生活では出会いがなかったので、参加して良かった。フィーリングの合う相手を見付けられた。ゆっくり付き合っていきたい」と喜んだ。
同会の樫木正行会長(59)は「結婚に至らなくても、出会いは生きる活力になる。行政にも障害者が未来に希望を持てるような施策に力を入れてもらいたい」と話した。

【障害者対象の婚活イベントで会話を楽しむ参加者(16日、和歌山県白浜町で)】
紀伊民報-(2013年06月17日更新)