愚公さんは足や膝、股関節などが麻痺しており、一人では自由に移動できない。アーチェリーとの出合いは5年ほど前。引きこもりがちだったが、高校卒業後、京都市障害者スポーツセンターに通うようになってから、「これならできそう」と数ある競技から選んだ。現在、授産所に通いながら日本人コーチの指導のもと、週に2回は練習を続け、技量を磨いている。
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昨年の第20回京都市障害者スポーツセンター室内アーチェリー「初級の部―上肢に障害を伴う者の部」で準優勝。今年3月の同大会では堂々と優勝した。
韓国の障害者スポーツ人と交流したいと、個人的に大邱を訪問したときには、韓国国内の関係者からもちょっとした注目を集めた。大邱市内の障害者スポーツセンターでアーチェリーを担当する河サンスクさんの紹介で水原に行き、パラリンピック代表の安テソン監督と出会った。
安監督からは「まだまだ実力は伸びる。韓国代表をめざし、強化合宿に参加しては」と勧められたほど。
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愚公さんは生まれたとき、医者から寝たきりの障害者になると言われてきた。しかし、母親の魯三善さんは、愚公さんが寝たきりの生活にならないよう、離乳食をとるころには、背もたれなどを使って、家族一緒に食事をとれるようにした。
首がすわると、歩行器に座り、足をバタバタしていた。こうしたことで、成長してからも寝たきりにならならずにすんだ。
「一生懸命がんばっているので、なんとか愚公の夢をかなえさせてやりたい」。的をにらみ集中するわが子を見守る魯さんの思いは熱い。
(2013.8.15 民団新聞)

昨年の第20回京都市障害者スポーツセンター室内アーチェリー「初級の部―上肢に障害を伴う者の部」で準優勝。今年3月の同大会では堂々と優勝した。
韓国の障害者スポーツ人と交流したいと、個人的に大邱を訪問したときには、韓国国内の関係者からもちょっとした注目を集めた。大邱市内の障害者スポーツセンターでアーチェリーを担当する河サンスクさんの紹介で水原に行き、パラリンピック代表の安テソン監督と出会った。
安監督からは「まだまだ実力は伸びる。韓国代表をめざし、強化合宿に参加しては」と勧められたほど。

愚公さんは生まれたとき、医者から寝たきりの障害者になると言われてきた。しかし、母親の魯三善さんは、愚公さんが寝たきりの生活にならないよう、離乳食をとるころには、背もたれなどを使って、家族一緒に食事をとれるようにした。
首がすわると、歩行器に座り、足をバタバタしていた。こうしたことで、成長してからも寝たきりにならならずにすんだ。
「一生懸命がんばっているので、なんとか愚公の夢をかなえさせてやりたい」。的をにらみ集中するわが子を見守る魯さんの思いは熱い。
(2013.8.15 民団新聞)