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きょう文化祭 障害者の社会参加、理解を 3年生、手話交えた劇上演−−南あわじ /兵庫

 ◇先月から練習重ね

 南あわじ市立辰美中学校(同市津井)の3年生20人が10日に開かれる文化祭で、聴覚障害を持つ若い女性を主人公にした、手話を交えた劇「光のさす方へ」を上演する。生徒たちは「障害を持つ人たちが社会で頑張っていることを訴えたい」と意気込んでいる。

 生徒たちは2年の総合学習で手話を学習したこともあり、担任の浦上和也教諭(32)の発案で「劇を通じて障害者の社会参加に理解を深めてもらえれば」と、手話を取り入れた劇を文化祭で上演することにした。

 「光のさす方へ」は耳が不自由な派遣社員「美佐子」と、同年代の会社員「俊介」の若い男女2人が主人公。俊介が勤める会社に派遣で入った美佐子を、俊介や同僚が障害を持っていることに理解して温かく接する。美佐子はカメラマンになる夢を持っていたが、会社を辞めさせられてしまう。美佐子は障害者が社会参加をしていくことに難しさを感じて自信を失ってしまうが、俊介の励ましを受けて立ち直る−−というストーリー。

 10月下旬から練習をしてきた。3年の井上優衣さん(14)と樫野愉美さん(15)さんの2人が、淡路聴力障害者協会のメンバーから、劇の中で使う美佐子と俊介のせりふの手話を習い、美佐子役の江本愛莉さん(14)と俊介役の奥野光太郎君(15)に教えた。劇では、江本さんと奥野君がせりふに手話を交えて演じる。上演時間は約50分。

 江本さんは「感情を込める場面での手話表現が難しかった」、奥野君は「せりふと手話を覚えるのが大変だった」。2人は「障害を持っている人たちが、健常者と同じように平等に社会参加できる社会になってほしい」と話している。

毎日新聞 2012年11月10日 〔淡路版〕

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