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障害者の感性で商品作り アーティストと共作ブランド 一点物、仕上げ作業は購入者 /徳島

 県内の障害者支援施設が、障害者とアーティストが共作する手作りブランド「SLOW LABEL(スローレーベル)」とともに、阿波藍を使った商品を開発した。鳥の形をしたクッションやブローチなどで、障害者が自由な感性で染めた布や糸をキットとして販売。購入者自身が鳥の形を決められるなど商品作りを楽しむことができ、自分だけの手作り雑貨になる。今月末から東京や大阪、神奈川で展示、商談会が開かれる。【山本健太】

 スローレーベルは、ワコールアートセンター(東京)が、国内外で活躍するアーティストやデザイナーと福祉施設、企業をつなぎ、商品開発や販売に取り組むブランド。大量生産ではない、障害者の感性を生かした一点物にこだわる。

 今回は、藍染めに着目し、NPO法人とくしま障害者授産支援協議会の会員5施設と商品を開発することに。織物や刺しゅう作品を専門とするアーティストらは7月ごろから施設を訪れ、試作を繰り返してきた。

 「SLOW LABEL BLUE BIRD COLLECTION MADE IN TOKUSHIMA」と名付け、クッション、ブローチ、アクセサリーの3種類を製作した。藍色を生かした「青い鳥」がモチーフで、障害者が刺しゅうや藍染めした布や糸をキットとして販売。すべて手作業のため、染まり方や色合いが違う。

 購入者は自分で形を決めてクッションやブローチを手作りでき、刺しゅうなど仕上げ作業も楽しめる。アクセサリーも、糸の巻き方次第で他にはないものになる。商品は1000〜7000円台で、完成品もある。

 スローレーベルのディレクター、栗栖良依さんは「障害者の方の感性を感じてもらい、作ることを楽しんでほしい」。開発に携わった施設の一つで「れもんワークス」の支援ワーカー、北上勇希さんは「支援施設の利用者ならではの商品になった。今後も新商品を作っていければ」と話している。

 問い合わせは、共立(スローレーベル徳島、088・685・4023)まで。

毎日新聞 2013年12月05日 地方版

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