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Channel: ゴエモンのつぶやき
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糸賀氏生誕100年、母子像とレリーフ修復 近江学園創設者

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 滋賀県湖南市東寺の知的障害児入所施設「県立近江学園」は、ともに学園のシンボルとなっている母子像「世の光」とレリーフ「友愛」を修復した。日本の障害者福祉の基礎を築き、学園を創設した故糸賀一雄氏(1914〜68年)の生誕100年記念事業の一環。制作当時の姿に戻り、学園は「地域の人たちに見てもらい、交流を深めたい」としている。

 両作品とも米原市醒井出身の彫刻家・故森大三さんの手による。森さんの親族の許可を得て2013年7月から11月まで修復作業を続けた。

 母子像は高さ2・8メートル。1960年に作られた。かっぽう着姿の母親が幼児を抱き、彼女に寄り添う2人の子どもともども遠くを見つめている。糸賀氏の「子どもと職員が励まし合う学園のシンボル」との思いを込めた。レリーフは63年の制作。縦4メートル、横8メートルの大きさで、大人と子どもが手をつなぎ、「世界中に情愛が流れ、みんなが手をつなぐように」との願いを表した。

 母子像は71年、学園が大津市南郷から現在地に移転した後、屋外に設置した。しかし、ひび割れなど傷みが目立ったのを直した。レリーフは南郷時代、講堂の壁面にあったのを2006年の解体とともに取り外して保存。今回、運動場の一角にコンクリートの土台を設けて修復した。

 植田重一郎園長は「地域と連携して糸賀氏が社会に訴えた思いに触れてほしい」と話している。


修復を終えた母子像「世の光」(湖南市東寺・近江学園)

【 2014年01月13日 18時17分 】京都新聞

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