2013年4月から障害者法定雇用率が引き上げられる中、障害者らの就労意欲の喚起から企業との面接までを一体的に行うイベントが注目を集めている。障害者の「就職活動」という側面だけでなく、企業や市民らが障害者への理解を深める「出会いの場」としての役割にも期待が寄せられており、参加団体が増加している。
障害者の就労に関する一体型イベントは「障害者ディーセントワーク(働きがいのある仕事)面接会」と銘打ち、ハローワーク大阪西などが昨年度に大阪市港区民センターで実施。企業と障害者の面接会では、企業側が面接したい求職者を逆指名できる仕組みも導入して好評を博した。
また、面接にまで至らない状態の障害者らを対象に、就職活動について学ぶセミナーや、障害者支援機関による相談会も展開。就職活動の「入り口」から「出口」まで各段階に対応できるイベントとして企画した。
障害者の就労を促すとともに、イベントの狙いとなるのが参加団体同士の「相互理解」。ハローワークと企業だけでなく、区役所や支援機関らが一堂に会する場をつくることで、より円滑な支援体制の構築につなげたい考えだ。
こうした趣旨に賛同する動きは広がり、本年度は共催する区役所の数が1区から3区に増加。今回から加わった西区役所担当者は「区民にとっても障害者をより身近に感じる機会になれば」と広報に力を入れる。
イベント内容も充実を図る。就労移行支援機関で働く障害者が作ったパンやプラモデルなどを展示して、障害者ができる作業をPR。参加企業を紹介するスライドを障害者が作成し、会場内で上映する試みも行う。企業と支援機関の間で仕事の受発注が生まれる可能性にも配慮した形だ。
セミナーでは、コミュニケーションが制限されるため離職につながることもある聴覚障害者らを対象に、仕事を続けるポイントなどを紹介する。
ハローワーク大阪西の玉野裕子・統括職業指導官は「新卒者も含め、ぜひ多くの方に来場してもらえれば」と意欲を示している。
【メモ】「障害者ディーセントワーク面接会×移行支援フェスタinにし開催」は2月7日午前10時〜午後4時に大阪市西区の西区民センターで開く。
面接会は午後1時〜同4時で参加企業は18社。障害者就労移行支援機関は6事業所が参加し、合同説明会(要予約)も開く。聴覚障害者を対象にしたセミナー(要予約)は、精神保健福祉士で聴覚障害者の稲淳子氏らが就労のポイントについて説明する。
問い合わせは電話06(6582)5271、ハローワーク大阪西専門援助部門へ。
大阪日日新聞 -2014年1月29日
障害者の就労に関する一体型イベントは「障害者ディーセントワーク(働きがいのある仕事)面接会」と銘打ち、ハローワーク大阪西などが昨年度に大阪市港区民センターで実施。企業と障害者の面接会では、企業側が面接したい求職者を逆指名できる仕組みも導入して好評を博した。
また、面接にまで至らない状態の障害者らを対象に、就職活動について学ぶセミナーや、障害者支援機関による相談会も展開。就職活動の「入り口」から「出口」まで各段階に対応できるイベントとして企画した。
障害者の就労を促すとともに、イベントの狙いとなるのが参加団体同士の「相互理解」。ハローワークと企業だけでなく、区役所や支援機関らが一堂に会する場をつくることで、より円滑な支援体制の構築につなげたい考えだ。
こうした趣旨に賛同する動きは広がり、本年度は共催する区役所の数が1区から3区に増加。今回から加わった西区役所担当者は「区民にとっても障害者をより身近に感じる機会になれば」と広報に力を入れる。
イベント内容も充実を図る。就労移行支援機関で働く障害者が作ったパンやプラモデルなどを展示して、障害者ができる作業をPR。参加企業を紹介するスライドを障害者が作成し、会場内で上映する試みも行う。企業と支援機関の間で仕事の受発注が生まれる可能性にも配慮した形だ。
セミナーでは、コミュニケーションが制限されるため離職につながることもある聴覚障害者らを対象に、仕事を続けるポイントなどを紹介する。
ハローワーク大阪西の玉野裕子・統括職業指導官は「新卒者も含め、ぜひ多くの方に来場してもらえれば」と意欲を示している。
【メモ】「障害者ディーセントワーク面接会×移行支援フェスタinにし開催」は2月7日午前10時〜午後4時に大阪市西区の西区民センターで開く。
面接会は午後1時〜同4時で参加企業は18社。障害者就労移行支援機関は6事業所が参加し、合同説明会(要予約)も開く。聴覚障害者を対象にしたセミナー(要予約)は、精神保健福祉士で聴覚障害者の稲淳子氏らが就労のポイントについて説明する。
問い合わせは電話06(6582)5271、ハローワーク大阪西専門援助部門へ。
大阪日日新聞 -2014年1月29日