東日本大震災で被災した全盲の小笠原拓生(たくお)さん(46)=岩手県釜石市=の経験に学ぶ防災研修会が2日、松江市南田町のライトハウスライブラリーであった。震災を風化させることなく語り継ごうと、日本盲人会連合などが企画した。
約3年前、小笠原さんは叔父2人が経営するビルメンテナンス会社で勤務中に地震に遭った。部屋を片付ける最中に携帯電話のワンセグから津波が押し寄せていることを知り、3階へ駆け上がって助かった。直前までそばにいた叔父2人は、津波にのまれて亡くなった。
同僚や親族の信頼できる仲間のそばで「自分だけ取り乱せない」と自制してしまったことを今も悔やむ。「災害時はおびえや恐れという本能に正直になってほしい。恐れることを恐れないでほしい」と訴えた。
朝日新聞デジタル> 2014年2月3日03時00分
約3年前、小笠原さんは叔父2人が経営するビルメンテナンス会社で勤務中に地震に遭った。部屋を片付ける最中に携帯電話のワンセグから津波が押し寄せていることを知り、3階へ駆け上がって助かった。直前までそばにいた叔父2人は、津波にのまれて亡くなった。
同僚や親族の信頼できる仲間のそばで「自分だけ取り乱せない」と自制してしまったことを今も悔やむ。「災害時はおびえや恐れという本能に正直になってほしい。恐れることを恐れないでほしい」と訴えた。
朝日新聞デジタル> 2014年2月3日03時00分