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音声で道案内 視覚障害者歩きやすく

三菱商事太陽(別府市)とNPO法人「ことばの道案内」(東京都)は視覚障害者が県内の公共施設や商業施設に歩いて向かう際に音声で道順を伝えるサービスを拡充するため、調査を進めている。視覚障害者の外出機会を増やすための取り組みで、2月下旬からは別府、大分両市の他、新たに津久見市と杵築市を加えた11市・計100ルートで使えるようになる。

 調査しているのは「JR別府駅―トキハ別府店」(別府市)など新規の40ルートと「JR大分駅―県庁」など道路工事の関係で修正が必要になった約60ルート。最寄りの駅、バス停から目的地までの距離や方向を音声で伝える。ルート上で点字ブロックが無い場所やフェンス、壁などの周辺情報も盛り込む。
 障害者は音声読み上げ機能付きの携帯電話やパソコンで情報を聞くことができる。調査に協力している別府市の視覚障害者女性は「事前に情報が分かれば白杖(はくじょう)を持って一人で歩きやすくなる」と言う。新規ルートのうち28ルートを点字でまとめた冊子も作り、大分市のホルトホール大分や県点字図書館などに置く予定。
 県の委託を受けて三菱商事太陽と「ことばの道案内」が調査している。同NPO法人の検索サイト「ウオーキングナビ」で2012年度から無料で公開している。県地域福祉推進室は「引き続き、視覚障害者が外出する際の制約を少しでもなくしていきたい」と話している。

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点字ブロックの状況を調査する関係者=別府市役所前

大分合同新聞 [2014年02月09日 10:20]

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