ものづくりを通して障害者の手助けになればと、旭市の県立東総工業高校情報技術科3年、佐久間圭市君(18)と関淳希君(18)が、障害者の作業支援機器を開発し、匝瑳市の県立八日市場特別支援学校へ寄贈した。
2人が製作したのは、知的障害者がラベンダーのにおい袋を作る時に、花と茎を簡単に分別できるようにする「ラベンダーふるい機」。網目の大きさが違うふるいを3段に重ね、一番上のふるいにラベンダーの花や茎を入れて電動で振動させると、必要な花の部分だけが網を通って真ん中のふるいに落ち、細かいごみがさらに下のふるいに落ちる仕組み。
障害が重い人も簡単に操作できるよう棒状スイッチ(ジョイスティック)にし、電源のオン・オフをランプ点灯で分かるように工夫。負荷が掛かると電流が自動遮断されるように安全対策を施した。
におい袋作りに手間が掛かっていた支援学校から「簡単に分別できる機器が作れないか」と東総工の教員に相談があり、佐久間君と関君が課題研究授業の題材として取り組むことにした。設計から始まり、振動の伝わり方や軽量化など材料選びに試行錯誤。放課後や夏休みも開発に頭をひねり、約9カ月を掛けて完成させた。
これまで花と茎の分別はピンセットで行うこともあり、根気のいる細かい手作業だった。高校生が作った電動ふるい機に支援学校は「労力が減り大変助かる。ありがたい」と感謝している。
佐久間君と関君は「喜んでもらえてうれしい。高校で身に付けた技術を役に立てることができ、とても達成感がある」と、研究成果に満足していた。
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関君と佐久間君が製作した電動ふるい機にラベンダーを入れる支援学校教員(左から)
千葉日報 : 2014年02月28日 16:17
2人が製作したのは、知的障害者がラベンダーのにおい袋を作る時に、花と茎を簡単に分別できるようにする「ラベンダーふるい機」。網目の大きさが違うふるいを3段に重ね、一番上のふるいにラベンダーの花や茎を入れて電動で振動させると、必要な花の部分だけが網を通って真ん中のふるいに落ち、細かいごみがさらに下のふるいに落ちる仕組み。
障害が重い人も簡単に操作できるよう棒状スイッチ(ジョイスティック)にし、電源のオン・オフをランプ点灯で分かるように工夫。負荷が掛かると電流が自動遮断されるように安全対策を施した。
におい袋作りに手間が掛かっていた支援学校から「簡単に分別できる機器が作れないか」と東総工の教員に相談があり、佐久間君と関君が課題研究授業の題材として取り組むことにした。設計から始まり、振動の伝わり方や軽量化など材料選びに試行錯誤。放課後や夏休みも開発に頭をひねり、約9カ月を掛けて完成させた。
これまで花と茎の分別はピンセットで行うこともあり、根気のいる細かい手作業だった。高校生が作った電動ふるい機に支援学校は「労力が減り大変助かる。ありがたい」と感謝している。
佐久間君と関君は「喜んでもらえてうれしい。高校で身に付けた技術を役に立てることができ、とても達成感がある」と、研究成果に満足していた。

関君と佐久間君が製作した電動ふるい機にラベンダーを入れる支援学校教員(左から)
千葉日報 : 2014年02月28日 16:17