茅野市で障害者や高齢者の情報化支援に取り組む市民団体「障害者・高齢者パソコン広場」(柳平千秋代表)が、創立10周年の記念誌「10年のあゆみ」を発刊した。これまでに523人が参加した講習会の様子を写真で紹介したほか、設立や運営に携わった講師やボランティアの寄稿、主な事業をまとめた沿革で10年間の活動を振り返っている。
パソコン広場は2003年8月、森佳郎さん(故人)の呼び掛けで発足。インターネットの普及で地域社会が急速にIT化する中、障害者や高齢者のデジタルデバイド(情報格差)を懸念し、キーボード操作からインターネット閲覧までを「ゼロから学べる」(森さん)環境作りを始めた。
無料(テキスト代は実費)の講習会「パソコン広場」を諏訪東京理科大学内の情報プラザで月4、5回開いたほか、外出できない人の自宅訪問活動、諏訪中央病院パソコンコーナーの管理にも取り組んだ。現在は市民組織「茅野市地域情報化推進ネットワーク(市どっとネット)」の構成団体として活動を続ける。
記念誌はA4判、86ページで、10年間の活動を約50ページにわたってカラー写真で紹介した。各年度の事業が分かる沿革や受講者・ボランティア数の推移、広場設立の経過と森さんの思いも掲載している。昨年4月から資料集めを始めて自力で編集作業を行い、印刷製本は業者に依頼した。100部作成し、会員や受講生、図書館、情報プラザなどに配布するという。
前代表で顧問の細田叔久さん(73)=同市本町西=は「最初はデジタルデバイドを感じていた」と振り返る。柳平代表(65)=同市城山=は「パソコンはなくても生活できるが、あったほうが楽しい。無料で基礎から教えてもらえたので、私も何とか使えるようになった。その恩返しをしたい」と語り、20周年に向けた活動に意欲を見せた。
更新:2014-3-8 6:00 長野日報
パソコン広場は2003年8月、森佳郎さん(故人)の呼び掛けで発足。インターネットの普及で地域社会が急速にIT化する中、障害者や高齢者のデジタルデバイド(情報格差)を懸念し、キーボード操作からインターネット閲覧までを「ゼロから学べる」(森さん)環境作りを始めた。
無料(テキスト代は実費)の講習会「パソコン広場」を諏訪東京理科大学内の情報プラザで月4、5回開いたほか、外出できない人の自宅訪問活動、諏訪中央病院パソコンコーナーの管理にも取り組んだ。現在は市民組織「茅野市地域情報化推進ネットワーク(市どっとネット)」の構成団体として活動を続ける。
記念誌はA4判、86ページで、10年間の活動を約50ページにわたってカラー写真で紹介した。各年度の事業が分かる沿革や受講者・ボランティア数の推移、広場設立の経過と森さんの思いも掲載している。昨年4月から資料集めを始めて自力で編集作業を行い、印刷製本は業者に依頼した。100部作成し、会員や受講生、図書館、情報プラザなどに配布するという。
前代表で顧問の細田叔久さん(73)=同市本町西=は「最初はデジタルデバイドを感じていた」と振り返る。柳平代表(65)=同市城山=は「パソコンはなくても生活できるが、あったほうが楽しい。無料で基礎から教えてもらえたので、私も何とか使えるようになった。その恩返しをしたい」と語り、20周年に向けた活動に意欲を見せた。
更新:2014-3-8 6:00 長野日報