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Channel: ゴエモンのつぶやき
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東日本大震災3年 発生時の支援本部責任者、堺で講演

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■視覚障害者ら、住民との交流大切 自宅に取り残されることも

 堺市堺区の市立健康福祉プラザでは、東日本大震災発生時、仙台市で視覚障害者の支援を担当していた同プラザ視覚・聴覚障害者センター点字図書館の原田敦史館長代理(42)が、「視覚障害者の支援について」として講演=写真。当時、視覚障害者らが被災地で自宅に取り残されたままになるケースがあったことなどを振り返り、日頃の地域住民との交流が万一の事態に役立つと強調した。

 原田さんは震災時、仙台市の日本盲導犬協会仙台訓練センターに勤務し、発生直後から視覚障害者支援対策本部現地責任者を務めた。平成24年に堺市に同プラザがオープンし視覚・聴覚障害者センター点字図書館が併設されたことから、館長代理就任を要請され、堺市に移住。現在も視覚障害者のために活動している。

 講演で原田さんは、最も難しかったのは視覚障害者の住所把握だったとし、「行政から『個人情報』の壁で情報提供を拒否され、つかめたのは障害者手帳保持者のうち、2割弱だけ。助けようにも助けられなかった」と悔しさをにじませた。さらに、視覚障害者で地域住民と交流がない場合、捜索隊が現地に入るまで自宅に取り残されたことがあったと指摘。「災害直後に支援できるのは地域の人だけ。障害者も地域住民も普段からその前提で交流を深めてほしい」と求めた。

 講演を聴いた堺市の視覚障害者、外山龍子さん(66)は「目が不自由な人は逃げる道もわからない。地域の人と日ごろのつきあいの大切さを改めて感じた」、同センターで音訳ボランティアをしている女性は「災害が起きたとき、自分がボランティアとして何ができるかを考えさせられた」と話した。

2014.3.12 02:27 MSN産経ニュース

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