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知的障害者の避難誘導訓練 行動や心構え学ぶ 神戸

 知的障害者を対象にした地震の避難誘導訓練が12日、神戸市灘区の稗田小学校周辺であり、近くの福祉作業所などの利用者約40人とスタッフらが、災害時の行動や心構えを学んだ。

 知的障害者の就労支援に取り組むNPO法人「マブイ六甲」(同区灘北通4)が提案。本格的な訓練は経験がなく、利用者を安全に避難させられるか不安があったため、地域に持ち掛けた。

 同じく知的障害者が通う作業所「ボレロ」(灘北通3)も賛同して参加し、灘署や灘消防署、同小も協力を申し出た。

 それぞれ自分が通う福祉事業所を出発した利用者らは、スタッフの誘導で同小へ。普段とは違う雰囲気に泣き出す人もいたが、全員が無事避難を終えた。参加者(22)=東灘区=は「少し緊張したけど、うまく行動できたと思う」と胸を張った。

 障害者ら「災害弱者」への対応はまだまだ課題が多い。同法人の佐々木勝也理事長(45)は「災害でパニックになる人、逆にしっかりする人、など障害者もさまざま。普段から地域の人と触れ合い、知ってもらうことも備えにつながると改めて感じた」と話していた。

2014/3/13 05:30 神戸新聞

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