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Channel: ゴエモンのつぶやき
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交流深め福祉事業所に恩「倍返し」 仙台・広瀬小4年生

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 仙台市青葉区の広瀬小(児童648人)の4年生111人が、総合学習で出会った知的障害者福祉事業所との交流を深めている。利用者との触れ合いを通じて「障害があってもなくても同じ人間同士なんだ」と学んだ児童たち。授業の枠を超え、事業所の見学ツアーや商品の販売支援といった自主企画を生み出した。

 4年生は年度当初、総合学習で「地域を笑顔にする弁当作り」に取り組んだ。
 3クラスがそれぞれ街頭調査や話し合いを経て独自の献立を決定。調理を太白区の障害者就労継続支援事業所「ポッケの森」に依頼した。弁当は秋の地区祭りなどで販売し、好評だった。
 弁当作りの一方、児童らはポッケの森と、学区内にある姉妹事業所「大きなポッケ」を見学。障害のある利用者が弁当や豆腐、菓子作りで給料を得ていることを学んだ。
 弁当の出張販売で活躍する利用者からは「笑顔を絶やさず両手で商品を渡す」とのビジネスマナーを教わった。
 弁当販売の実習後、お世話になったことへの「『倍』恩返し」をしようと、児童らは自主企画を練った。2月の土曜日、保護者や住民を集め「大きなポッケ見学ツアー」を実施。近くの広瀬文化センターで弁当やお菓子の出張販売を手伝った。
 1組の早坂政宗君(10)は「最初、障害のある人と接するのは苦手と思ったけど、今では普通に会話できる」、3組の山川咲希さん(10)も「地域の人が気軽に立ち寄れる店になるよう、もっとお手伝いしたい」と手応えを語る。
 二つの事業所を運営する社会福祉法人「ぽっけコミュニティーネットワーク」の星野智英理事長は「子どもたちはこの1年で大きく成長した。障害に偏見を持たず、地域で一緒に生きていこうとする大人になれる」と目を細める。
 総合学習を企画した3組担任の佐久間真琴教諭は「高い所から見下ろすような福祉ではなく、同じ人間同士だと理解することを大切にした。自主的な取り組みも生まれてうれしい」と振り返った。


「大きなポッケ」の店の前で、見学ツアー参加者に総合学習の取り組みを説明する広瀬小の4年生=2月下旬、仙台市青葉区落合3丁目

2014年03月13日木曜 河北新報

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