滋賀県彦根市の金城小で19日、全盲の元県立盲学校教諭を招いた授業があった。児童たちは視覚障害者の生活を知り、困っていることに想像力を働かせて手助けする大切さを学んだ。
県立盲学校で約30年教べんを執った長尾博さん(54)=米原市下多良=が4年の児童125人に話した。長尾さんは全盲者の生活について「頭の後ろに目があるようなもの。代わりに指先で世界を知る」と話し、誰もが使いやすいユニバーサルデザインや点字の整備が必要と話した。
また、バス車内でつえをついて立っていた際、運転手に「空いている席に座って」と注意された体験を話し、「どこが空いているのか分からない。想像力を働かせて」と呼び掛けた。
授業中、長尾さんが落とした道具を拾った村井雅さん(10)は「視覚障害の人を見掛けても以前は何もできなかった。気軽に声を掛けたい」と話していた。
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盲学校の分厚い教科書を見せて点字について話す長尾さん(彦根市大籔町・金城小)
京都新聞-【 2012年11月20日 12時42分 】
県立盲学校で約30年教べんを執った長尾博さん(54)=米原市下多良=が4年の児童125人に話した。長尾さんは全盲者の生活について「頭の後ろに目があるようなもの。代わりに指先で世界を知る」と話し、誰もが使いやすいユニバーサルデザインや点字の整備が必要と話した。
また、バス車内でつえをついて立っていた際、運転手に「空いている席に座って」と注意された体験を話し、「どこが空いているのか分からない。想像力を働かせて」と呼び掛けた。
授業中、長尾さんが落とした道具を拾った村井雅さん(10)は「視覚障害の人を見掛けても以前は何もできなかった。気軽に声を掛けたい」と話していた。

盲学校の分厚い教科書を見せて点字について話す長尾さん(彦根市大籔町・金城小)
京都新聞-【 2012年11月20日 12時42分 】