国家資格免許を持つ視覚障害者が、あんま・マッサージ・指圧、鍼(はり)、灸(きゅう)の施術を施す「ハーモニー治療院」(千葉市稲毛区小仲台)がきょう1日にオープンする。千葉盲学校の卒業生ら9人が交代で勤務。心身の健康維持やリハビリを行う。
院には施術のためのベッド5床が用意され、短時間で上半身だけのクイックマッサージはいすに座って行う。9人は経験豊富なベテランから、新人までキャリアはさまざまだが、全員が国家資格を持ち、安心して任せられるのがポイント。訪問在宅マッサージも随時受け付ける。
同院は視覚障害者の自立、就労支援を目的とした「就労継続支援A型施設」。障害者の生活、就労支援に取り組むNPO法人トライアングル西千葉が中心になって、一昨年4月から準備を進めてきた。
「A型」は障害を持つ「利用者」と雇用契約を結び、原則として最低賃金を保障する仕組みで、施設として利益を上げ、経営を成り立たせる必要がある。また施設長、職業指導員、生活支援員など常勤職員を置かなければならず、設置のハードルが高い。
同院は2年間かけて、経営計画の策定や、盲学校との連携、技術研修会などを重ね、開設にこぎつけた。金子進施設長は「障害者が要望して実現したことが大きい」と話す。院での施術で経験を積み、技能を向上させるとともに、ビジネスマナーを習得して、自営に転身するのも大きな目標になる。「『A型』はまだ少ないのが現状。全国でもっと同様の施設ができるよう、何とか軌道に乗せて、成功例の先駆けになりたい」と意欲を見せる。
場所はJR稲毛駅徒歩5分のマルサンビル2階。第2、4日曜定休で、営業時間は午前10時から午後8時。電話予約優先だが、直接訪れても受け付ける。施設長は「会社帰りに気軽に立ち寄っていただければうれしい」とPRしている。電話043(301)5837。
![]()
国家資格免許を持つハーモニー治療院の「利用者」とスタッフ=千葉市稲毛区
2014年04月01日 15:13 千葉日報
院には施術のためのベッド5床が用意され、短時間で上半身だけのクイックマッサージはいすに座って行う。9人は経験豊富なベテランから、新人までキャリアはさまざまだが、全員が国家資格を持ち、安心して任せられるのがポイント。訪問在宅マッサージも随時受け付ける。
同院は視覚障害者の自立、就労支援を目的とした「就労継続支援A型施設」。障害者の生活、就労支援に取り組むNPO法人トライアングル西千葉が中心になって、一昨年4月から準備を進めてきた。
「A型」は障害を持つ「利用者」と雇用契約を結び、原則として最低賃金を保障する仕組みで、施設として利益を上げ、経営を成り立たせる必要がある。また施設長、職業指導員、生活支援員など常勤職員を置かなければならず、設置のハードルが高い。
同院は2年間かけて、経営計画の策定や、盲学校との連携、技術研修会などを重ね、開設にこぎつけた。金子進施設長は「障害者が要望して実現したことが大きい」と話す。院での施術で経験を積み、技能を向上させるとともに、ビジネスマナーを習得して、自営に転身するのも大きな目標になる。「『A型』はまだ少ないのが現状。全国でもっと同様の施設ができるよう、何とか軌道に乗せて、成功例の先駆けになりたい」と意欲を見せる。
場所はJR稲毛駅徒歩5分のマルサンビル2階。第2、4日曜定休で、営業時間は午前10時から午後8時。電話予約優先だが、直接訪れても受け付ける。施設長は「会社帰りに気軽に立ち寄っていただければうれしい」とPRしている。電話043(301)5837。

国家資格免許を持つハーモニー治療院の「利用者」とスタッフ=千葉市稲毛区
2014年04月01日 15:13 千葉日報