厚生労働省は2014年度、障害者の芸術活動を支える事業を始める。全国で5カ所ほど相談窓口を開設し、制作や展示方法、作品の権利保護などで適切な助言ができるようにする。障害者の芸術活動は近年、学校教育や時代の流行に左右されず配色や造形に独自の発想がみられるとして、注目を集めている。
ダウン症の書家、金沢翔子さんや、とげで覆われたユーモラスな表情の動物などを作る自閉症の陶芸家、沢田真一さんのように高い評価を受ける人もおり、支援により幅広い活動を促す狙いだ。
障害者芸術活動支援拠点モデル事業で、期間のめどは3年。本年度の予算は1億円で、相談窓口は社会福祉法人や美術館などに設置してもらうことを想定しており、公募で選ぶ。
障害者の芸術への支援は海外で進む一方、国内では一部の地域のみ。本人や支援者が展示のノウハウを知らず作品が埋もれたり、著作権があいまいで作品を勝手に利用され、正当な対価を得られなかったりする課題が指摘されている。
モデル事業では、著作権の悩みは弁護士、展示は学芸員と、相談内容に応じて適切な関係機関、専門家を紹介するとともに、権利擁護に詳しい支援者を育成する。〔共同〕
日本経済新聞 2014/4/17 12:38
ダウン症の書家、金沢翔子さんや、とげで覆われたユーモラスな表情の動物などを作る自閉症の陶芸家、沢田真一さんのように高い評価を受ける人もおり、支援により幅広い活動を促す狙いだ。
障害者芸術活動支援拠点モデル事業で、期間のめどは3年。本年度の予算は1億円で、相談窓口は社会福祉法人や美術館などに設置してもらうことを想定しており、公募で選ぶ。
障害者の芸術への支援は海外で進む一方、国内では一部の地域のみ。本人や支援者が展示のノウハウを知らず作品が埋もれたり、著作権があいまいで作品を勝手に利用され、正当な対価を得られなかったりする課題が指摘されている。
モデル事業では、著作権の悩みは弁護士、展示は学芸員と、相談内容に応じて適切な関係機関、専門家を紹介するとともに、権利擁護に詳しい支援者を育成する。〔共同〕
日本経済新聞 2014/4/17 12:38