11月3日に開催された戸塚ふれあい区民まつり。賑わうブースの一角では、色鮮やかなイラストがプリントされた缶バッジが販売されていた。
この原画は「アートで町おこし」を活動事業の1つに掲げる市民活動任意団体「とつかアートプロジェクト」(TAP)が、戸塚区新総合庁舎を囲む無機質な壁面を飾ろうと昨年企画し、上矢部高校の美術陶芸コースに通う生徒に依頼して製作されたもの。11月5日に終了した展示後もこれを有効活用しようと、TAPを通じて紹介を受けた福島県の福祉施設「ふたばの里」に通所する障害者が日常作業として作成している缶バッジに使われた。
同施設で障害者の支援員として働く押鐘喜久美さんは、「売り上げは障害者の給料になる。多くの人が集まる場に招いていただきうれしい」と喜ぶ。一方、押鐘さん自身も被災して失職した身で、「働き口が少ないのは障害者ならなおさら」と話し、いまだ続く被災地の厳しい就労状況を明かす。また同施設はもともとは楢葉町にあったが、現在はいわき市の高齢者施設に間借りして活動を続けているという。押鐘さんは「こうした機会を通じ、戸塚の皆さんに被災地の現状を知ってもらえたら」と話していた。
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上矢部高生が描いた絵が缶バッジに
タウンニュース-2012年11月22日号
この原画は「アートで町おこし」を活動事業の1つに掲げる市民活動任意団体「とつかアートプロジェクト」(TAP)が、戸塚区新総合庁舎を囲む無機質な壁面を飾ろうと昨年企画し、上矢部高校の美術陶芸コースに通う生徒に依頼して製作されたもの。11月5日に終了した展示後もこれを有効活用しようと、TAPを通じて紹介を受けた福島県の福祉施設「ふたばの里」に通所する障害者が日常作業として作成している缶バッジに使われた。
同施設で障害者の支援員として働く押鐘喜久美さんは、「売り上げは障害者の給料になる。多くの人が集まる場に招いていただきうれしい」と喜ぶ。一方、押鐘さん自身も被災して失職した身で、「働き口が少ないのは障害者ならなおさら」と話し、いまだ続く被災地の厳しい就労状況を明かす。また同施設はもともとは楢葉町にあったが、現在はいわき市の高齢者施設に間借りして活動を続けているという。押鐘さんは「こうした機会を通じ、戸塚の皆さんに被災地の現状を知ってもらえたら」と話していた。

上矢部高生が描いた絵が缶バッジに
タウンニュース-2012年11月22日号