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上三川町図書館、障害者雇用促進へ取り組み 職員採用や実習受け入れ

 【上三川】町立図書館が障害者雇用の取り組みを進めている。社会教育施設の役割を果たすのが目的で、本年度は初めて1人を採用。雇用だけではなく実習の受け入れや、職員の勉強会も行っている。

 同館(指定管理者・図書館流通センター)は障害者の受け入れ態勢を整えようと、昨年10月から職員の研修を開始。専門知識を持つ栃木障害職業センター担当者や特別支援学校の教諭から、自分の気持ちのままに行動してしまうなど社会性に障害がある自閉症や統合失調症の特徴や対応などを学んだ。

 4月からは宇都宮大教育学部付属特別支援学校を卒業した水沼沙世子さんを1年間の契約社員として新規採用した。自閉症のある水沼さんへは「言葉だけでなく作業の手本をみせる」「対話や問い掛けを大切にする」などと職員で確認し、指導に当たっているという。

 本棚の整理や返却作業、本の修理などを週4日こなしている水沼さん。「子どもが本を読んでいる姿を見るとうれしい。難しい作業を忘れてしまうのでメモ帳を持って書いている」と笑顔をみせる。

5月3日 朝刊 下野新聞

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