知的障害者が共同生活を送る「グループホーム ソレイユ」が2日、香川県小豆島町二面の旧幼稚園舎を活用してオープンした。島内に入所施設ができるのは初めて。
島内の障害者はこれまで、保護者が亡くなるなどした場合、島外の施設へ入所せざるを得なかった。保護者や支援者から長年、地域で暮らせる施設を求める声が上がっていた。
ソレイユは鉄骨平屋約325平方メートル。食堂、リビング、浴室のほか、住居6室(1室はショートステイ用)を備える。昨年の瀬戸内国際芸術祭の展示会場にも使われた旧二生幼稚園を、町が約7000万円をかけて改修。土庄町の社会福祉法人「ひまわり福祉会」が指定管理者として運営する。
関係者約60人が出席した開所式で、開設に尽力した岡裕・同法人理事長は「待望の施設が完成した。今後も同様のホームを増やし、障害者が安心して暮らせる島にしていきたい」とあいさつした。
開設とともに入居した3人のうち、弓木志保子さんは「みなさんのおかげで、こんなに立派なおうちができました」。父親の恒一さん(73)は「念願がかなった。夜、娘がいないのは寂しいが、今後を考えると一安心です」と話していた。
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旧幼稚園舎を利用して開所したグループホーム
(2014年7月3日 読売新聞)
島内の障害者はこれまで、保護者が亡くなるなどした場合、島外の施設へ入所せざるを得なかった。保護者や支援者から長年、地域で暮らせる施設を求める声が上がっていた。
ソレイユは鉄骨平屋約325平方メートル。食堂、リビング、浴室のほか、住居6室(1室はショートステイ用)を備える。昨年の瀬戸内国際芸術祭の展示会場にも使われた旧二生幼稚園を、町が約7000万円をかけて改修。土庄町の社会福祉法人「ひまわり福祉会」が指定管理者として運営する。
関係者約60人が出席した開所式で、開設に尽力した岡裕・同法人理事長は「待望の施設が完成した。今後も同様のホームを増やし、障害者が安心して暮らせる島にしていきたい」とあいさつした。
開設とともに入居した3人のうち、弓木志保子さんは「みなさんのおかげで、こんなに立派なおうちができました」。父親の恒一さん(73)は「念願がかなった。夜、娘がいないのは寂しいが、今後を考えると一安心です」と話していた。

旧幼稚園舎を利用して開所したグループホーム
(2014年7月3日 読売新聞)