心身障害者らの生きがい創出を目指す社会福祉法人盛岡市民福祉バンク(佐藤晴久理事長)は新たに牛乳配達を請け負い、障害者の活躍の場を広げている。担当する古舘盛男さん(44)は「やりがいがあり前向きになれる」と仕事をこなし、仲間の希望の星に。法人は新たな挑戦が自立につながることを、委託企業は間接的な社会貢献が「付加価値」になることを期待している。
業務委託したのは第三セクターの葛巻町畜産開発公社。古舘さんは週4日、盛岡市青山の同公社盛岡営業所を起点に同市と滝沢市の計約260軒にくずまき高原牧場牛乳を届け、空き瓶を回収する。
同バンクと同公社は牧場に飾るこいのぼりの提供やイベント出店などを通じて以前から交流があった。ベテラン配達員の交代期だった事情もあり、公社側から「障害者の就労機会の拡大に寄与できれば」と業務委託を持ちかけ、約1年がかりで準備してきた。
同公社の木村元思交流製造部次長(34)は「自然環境にも人にも優しい牧場を目指してきた一環。パートナーとして期待通り働いてくれている」と全幅の信頼を置き「障害者就労への理解が社会に広がるきっかけになれば」と願う。
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【写真=配達先で牛乳を手渡す古舘盛男さん。顧客との触れ合いもやりがいの一つだ】
(2014/07/09) 岩手日報
業務委託したのは第三セクターの葛巻町畜産開発公社。古舘さんは週4日、盛岡市青山の同公社盛岡営業所を起点に同市と滝沢市の計約260軒にくずまき高原牧場牛乳を届け、空き瓶を回収する。
同バンクと同公社は牧場に飾るこいのぼりの提供やイベント出店などを通じて以前から交流があった。ベテラン配達員の交代期だった事情もあり、公社側から「障害者の就労機会の拡大に寄与できれば」と業務委託を持ちかけ、約1年がかりで準備してきた。
同公社の木村元思交流製造部次長(34)は「自然環境にも人にも優しい牧場を目指してきた一環。パートナーとして期待通り働いてくれている」と全幅の信頼を置き「障害者就労への理解が社会に広がるきっかけになれば」と願う。

【写真=配達先で牛乳を手渡す古舘盛男さん。顧客との触れ合いもやりがいの一つだ】
(2014/07/09) 岩手日報