海風を帆で受け止め、ヨットを操るセーリング。2020年・東京パラリンピックに向けた人材発掘と技術力向上を目的に、千葉市美浜区の検見川の浜沖で「障害者セーリングチャレンジ千葉」が開かれた。
稲毛ヨットハーバーを活動拠点にするヨットエイド千葉(同市美浜区)の主催。下肢などに障害がある6人が参加し、パラリンピック出場経験者から数カ月程度の初心者まで経験はさまざまだ。
セーリングは、2人乗りのヨットを使用。前席に座る選手がロープを引いて2枚の帆の角度を調整し、後部座席の選手が風向きや帆の張り具合などをアドバイスする。向かい風の時は、帆の角度を微調整しながら揚力を得てジグザグに進む。6月28、29日にあったイベントで参加者は計9レースを行ったが、両日とも東京湾は微風で、風を味方に付けるのに苦労していた。
参加した渋谷区の会社員、北川真理さんは15歳で脳梗塞(こうそく)になり、左の手足にまひが残る。「刻々と変わる自然と一体になった時が楽しい」と競技の魅力を語った。
また、「小さい頃からヨットに乗りたかった」という港区の会社員、山本真也さん(46)は、ヨットの街として知られる愛知県蒲郡市生まれ。先天性の脳性まひによる障害があるが、6年前からセーリングを始め、12年のロンドンパラリンピックに、3人乗りヨットの日本代表として出場した。両日のイベント後、「最近、風を読めるようになってきた。リオ(パラリンピック)に出場することが今の目標です」と話した。
ヨットエイド千葉は9月に障害児対象のヨット体験会を開く予定。問い合わせは代表の半田行正さん(043・279・2079)。
毎日新聞 2014年08月05日 地方版
稲毛ヨットハーバーを活動拠点にするヨットエイド千葉(同市美浜区)の主催。下肢などに障害がある6人が参加し、パラリンピック出場経験者から数カ月程度の初心者まで経験はさまざまだ。
セーリングは、2人乗りのヨットを使用。前席に座る選手がロープを引いて2枚の帆の角度を調整し、後部座席の選手が風向きや帆の張り具合などをアドバイスする。向かい風の時は、帆の角度を微調整しながら揚力を得てジグザグに進む。6月28、29日にあったイベントで参加者は計9レースを行ったが、両日とも東京湾は微風で、風を味方に付けるのに苦労していた。
参加した渋谷区の会社員、北川真理さんは15歳で脳梗塞(こうそく)になり、左の手足にまひが残る。「刻々と変わる自然と一体になった時が楽しい」と競技の魅力を語った。
また、「小さい頃からヨットに乗りたかった」という港区の会社員、山本真也さん(46)は、ヨットの街として知られる愛知県蒲郡市生まれ。先天性の脳性まひによる障害があるが、6年前からセーリングを始め、12年のロンドンパラリンピックに、3人乗りヨットの日本代表として出場した。両日のイベント後、「最近、風を読めるようになってきた。リオ(パラリンピック)に出場することが今の目標です」と話した。
ヨットエイド千葉は9月に障害児対象のヨット体験会を開く予定。問い合わせは代表の半田行正さん(043・279・2079)。
毎日新聞 2014年08月05日 地方版