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Channel: ゴエモンのつぶやき
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知的障害者サッカーW杯 夢舞台、全力尽くす

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サッカーの本場、南米ブラジルで12〜24日まで開かれる国際知的障害者スポーツ連盟のサッカー世界選手権「もうひとつのワールドカップ(W杯)」に、日本代表として本県選抜チームでプレーするDF桜井嵩比都選手(24)=日本メクトロン、河内町在住=とMF川端義久選手(22)=日立電線ファインテック、日立市在住=が出場する。仕事とサッカーの両立を図り、晴れの舞台で力の限りを尽くそうと張り切っている。

桜井選手は前回南アフリカ大会に続き2回目の出場。幼いころ体が弱かったことから、小学4年の時に体力づくりを狙いにサッカーを始めた。県立水戸高等特別支援学校3年の時、初めて日本代表入りした。強気なプレーでインターセプトが得意な守備のスペシャリストだ。

早朝や夜遅い時間帯など交代勤務の職場で働きながら、個人練習のほか週末に本県選抜の試合に参加して技を磨いてきた。前回は試合中に右肩を負傷して悔いが残った分、今回は「予選を突破して優勝したい。精いっぱいやりたい」と意気込む。

川端選手は初出場。同じく小学4年の時、友だちの誘いでサッカーを始めた。その後、一時期プレーをやめ、日立市立日立特別支援学校高等部1年の冬に再開した。スルーパスに自信を持つ守備的MFで、2月に初めて日本代表に選出された。

主に土曜から火曜まで仕事に励み、限られた時間を有効活用している。「まずは予選突破しないといけない。初めてなので怖がらないでやりたい」と抱負。桜井選手については「いい先輩。試合で頼りにしている」と話す。

日本知的障がい者サッカー連盟(東京)によると、多額の費用が掛かる遠征や合宿には、助成金やオリジナルTシャツ販売の売り上げだけでは足りず、選手1人当たり30万円程度の自己負担が必要という。2人を送り出す県知的障がい者サッカー連盟(水戸市)も独自にTシャツを製作して販売し、応援している。それぞれの所属企業からの支援もあり、今回自己負担金ゼロが実現した。

2人は試合を楽しみにする一方、好成績を残すことが今後の環境改善につながると期待する。桜井選手は結果を出して認知度アップにつなげたいとの思いがあり、「(負担なく)サッカーができる環境ができればうれしい」と話した。

現在、世界選手権は、国際サッカー連盟のW杯開催年と開催国を同じくし、4年に1度開かれている。日本は2002年から4大会連続出場で、前回大会は10位だった。6回目の今大会は9カ国が出場。日本は予選グループで第1戦にサウジアラビア、第2戦にスウェーデンと対戦する。

茨城新聞 2014年8月5日(火)

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