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障害者の作品詩集に/幕下ろした「わたぼうし」

 昨夏、35年の歴史に幕を下ろした「わたぼうしコンサート」が、詩集絵本に形を変えて復活する。障害者がつづった詩を歌にのせて発表する同コンサート終了後、障害者らから「詩作を通じて多くの人と交流できた。あふれ出る夢や情熱を形にしたい」との声が多数寄せられたことを受け、同コンサート実行委のメンバーが中心になって詩集を発行することを決定、今秋をめどに1冊にまとめる。

 同コンサートは、1976年にスタート。毎年70編程度寄せられた詩の中から約10作品を選考し、メロディーを付けて発表してきた。しかし、ボランティア活動の多様化などで公演をサポートする人員が年々減少したことや、障害者と健常者が支え合う環境整備が進んでいるとの認識から昨年、終了した。

 今年1月、同コンサート実行委のメンバーが中心になって「詩と絵が出会う詩集絵本制作委員会」が発足。県内企業に協賛を募るなどの準備を進めてきた。

 今後は、4月末までに障害者から詩の作品を集めた後、県内の小中高校や大学などに呼び掛け、7月中旬までに詩のイメージに合った絵を募集。詩と絵がマッチした20作品を選んで冊子に収録する。

 詩集絵本は、A5判、カラー40ページで1500部を発行。500部を東日本大震災で被害に遭った福島県の小中学校に贈るほか、県内の小中学校や図書館などに寄贈する。問い合わせは同実行委(高松ボランティア協会内)〈087(831)1662〉。

2012/04/10 09:20      香川ニュース


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