生駒市本町のパン工房ひだまり(山口健一所長)が10日、「秋の似顔絵キャンペーン」を実施した。大阪市立デザイン教育研究所の学生3人が来店者の似顔絵を描き、親子連れらを喜ばせた。
同工房は社会福祉法人萌(大和郡山市)が運営する精神障害者の社会参加の場。「障害者施設である前に『街のパン屋』であること」を目指し、「産官学」に福祉を加えた「産官学福」連携で、おいしさ▽安心・安全▽やさしさ―を追求している。現在、20〜60歳代の利用者27人が、職員5人とパン製造や販売など得意分野を生かして働いている。
同キャンペーンは地域貢献と販売促進が目的。NPO法人チャレンジ企業支援隊(馬場英彦副理事長)がコーディネートした。
同研究所1年の秋山果穂さんは「利用者さんの障害を意識することは特になかった。お客さまが喜んでくれてうれしかった」と話した。
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出来上がった似顔絵を手にする来店者=10日、生駒市本町のパン工房ひだまり
2014年9月11日 奈良新聞