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視覚障害者の被害調査へ 県の協会、相次ぐ事件受け

 全盲の女子生徒が蹴られるなど県内で視覚障害者に対する暴力などが相次ぐ中、県視覚障害者福祉協会(熊谷市)は10日、県内の会員約210人を対象に同様の被害を受けた経験があるかなど実態を調査することを明らかにした。

 8日、JR川越駅コンコースでは、県立盲学校に通う女子生徒が足を蹴られる事件が発生。さいたま市では、男性の盲導犬が鋭利な物で刺されるなど、県内では視覚障害者が被害に遭う事件が相次いだ。

 同協会理事の石川晶夫さんによると、9日に都内で開かれた視覚障害者による全国大会では、会員の間で「模倣犯が現れるのではないか」など不安が広がっているという。

 同協会はこうした被害から実態把握に取り組む。石川さんによると、被害を受け「(弱視の視覚障害者が見えているのにつえを使っている」「盲導犬は痛くても泣かない」など、健常者による一部の「誤解」が広まっているという。同会では会員の実態を調査する中で、正確な情報を把握、発信する。

 石川さんは「弱視でもつえを使って歩かないと危険だし、盲導犬も痛いときには何らかの声を出す。会員の中にはこれまで被害に遭い黙っていた人もいると思う。調査の結果はホームページなどを通じて広く伝えて生きたい」と話している。

2014年9月11日(木)     埼玉新聞


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