徳島市は、障害者が周囲の支援を必要とするときに役立ててもらおうと、緊急連絡先などを記入できる携帯式の「ヘルプカード」を作った。10月1日から市役所などで無料配布する。
カードは紙製で、緊急連絡先のほか、かかりつけ医の連絡先や服用している薬、必要な支援の内容を書き込める欄がある。二つ折りにすると名刺サイズになり、財布に入れたりケースに入れて首からぶら下げたりすることができる。
2012度からヘルプカードの普及を進めている東京都に倣って作成した。記入欄の内容については、市身体障害者連合会などの団体から意見を聞いて決めた。
市障害福祉課は「聴覚障害者ら、援助が必要なことが外見上分かりにくい人も周囲から助けを得やすくなる。カードの存在を周知し、災害時の避難所などでも必要な配慮を受けられようにしていきたい」としている。
カードは同課の窓口で希望者に配るほか、市のホームページからダウンロードして印刷できるようにする。
