日本と世界の障害者をつなぐ尼崎市のNPO法人「関西障害者国際交流協会」が、12月に設立10周年を迎える。同協会事務所と同じ建物内に開設した「ハオ作業所」も5周年。今月20日には市内で中国の障害者10+ 件らを招いた記念行事を行う。同協会の田山華栄理事長(54)は「今後はアジアを中心に、中国以外にも交流の輪を広げたい」としている。
田山さんによると、亡くなった前夫が1990年、尼崎日中障害者10+ 件友好交流の会を設立。中国の障害者を自己資金で数人ずつ尼崎に招待した。1995年の阪神・淡路大震災では、中国の障害者画家を招きチャリティー即売会を開いた。
2001年に前夫が亡くなり、翌年、その遺志を継いだ田山さんが協会を発足した。
障害者と健常者とが料理を通じて交流する催しや、2008年の四川大地震で被災した障害者のためチャリティー・コンサートを開催。結合双生児として生まれたグエン・ドクさんがベトナムから来日した際には歓迎パーティーを開いたこともある。
「当初は障害者の国際交流をなかなか理解してもらえなかったが、10年間の活動がようやく実りつつある」
07年に障害者の“居場所づくり”のため、ハオ作業所を開設。当初5人だった利用者は現在、21人になった。
田山さんは中国・北京に生まれ、結婚を機に34歳で来日。日中関係が冷え込む中だが、「そんな状況だからこそ、交流活動に意義がある」と話している。
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夫の幸雄さん(右)と10年間の活動を写した写真を見る華栄さん=尼崎市東難波町3
神戸新聞-(2012/10/18 09:15)
田山さんによると、亡くなった前夫が1990年、尼崎日中障害者10+ 件友好交流の会を設立。中国の障害者を自己資金で数人ずつ尼崎に招待した。1995年の阪神・淡路大震災では、中国の障害者画家を招きチャリティー即売会を開いた。
2001年に前夫が亡くなり、翌年、その遺志を継いだ田山さんが協会を発足した。
障害者と健常者とが料理を通じて交流する催しや、2008年の四川大地震で被災した障害者のためチャリティー・コンサートを開催。結合双生児として生まれたグエン・ドクさんがベトナムから来日した際には歓迎パーティーを開いたこともある。
「当初は障害者の国際交流をなかなか理解してもらえなかったが、10年間の活動がようやく実りつつある」
07年に障害者の“居場所づくり”のため、ハオ作業所を開設。当初5人だった利用者は現在、21人になった。
田山さんは中国・北京に生まれ、結婚を機に34歳で来日。日中関係が冷え込む中だが、「そんな状況だからこそ、交流活動に意義がある」と話している。

夫の幸雄さん(右)と10年間の活動を写した写真を見る華栄さん=尼崎市東難波町3
神戸新聞-(2012/10/18 09:15)