総務省九州管区行政評価局は、精神障害者が身体障害者や知的障害者と同様に路線バスの運賃割引を受けられるよう国土交通省九州運輸局にバス会社への働き掛けを要請した。佐賀県では4社のうち3社が精神障害者への割引を実施している。
精神障害者の子を持つ親からの相談をきっかけに評価局が調べたところ、九州内の路線バス61社の全てが身体、知的障害者の割引を行う一方、精神障害者への割引は30社にとどまっていた。
評価局が設ける有識者会議は「障害者基本法での位置付けは同じなのに、精神障害者だけ割引対象から外すのは公平性に欠ける」と指摘しており、運輸局は来月までに働き掛けを行う。
一般にバス会社による障害者への運賃割引は5割。割引を実施していない県内の会社は「いい方向になるよう取り組みたいが、割引分を当社だけで負担するとなると慎重にならざるを得ない。行政の助成が必要」としている。
佐賀新聞-2012年10月18日更新
精神障害者の子を持つ親からの相談をきっかけに評価局が調べたところ、九州内の路線バス61社の全てが身体、知的障害者の割引を行う一方、精神障害者への割引は30社にとどまっていた。
評価局が設ける有識者会議は「障害者基本法での位置付けは同じなのに、精神障害者だけ割引対象から外すのは公平性に欠ける」と指摘しており、運輸局は来月までに働き掛けを行う。
一般にバス会社による障害者への運賃割引は5割。割引を実施していない県内の会社は「いい方向になるよう取り組みたいが、割引分を当社だけで負担するとなると慎重にならざるを得ない。行政の助成が必要」としている。
佐賀新聞-2012年10月18日更新