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Channel: ゴエモンのつぶやき
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ノンステップバス、県内導入進まず 11年度13.8%

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県内の乗り合いバスのうち高齢者や障害者の乗り降りに配慮した「ノンステップバス」の導入率は13・8%で、全国平均の29・9%を大きく下回っていることが、17日までの国土交通省のまとめで分かった。県内に張り巡らされた路線に対応するためバスの保有台数が千台を超える中で、乗車率の低迷が経営を圧迫していることなどが、導入遅れの背景にあるという。県などは、導入時に国や県の補助が受けられることから、各社に活用を促し、バリアフリー化を推進したい考え。

■経営の負担に

国交省によると、2011年度末現在、県内のノンステップバスは総車両数1009台のうち139台。隣県の栃木(導入率22・4%)や千葉(同33・7%)を含めた関東運輸局管内8都県で最も低くなっている。

県内は居住地が広範で路線数が多く、このためバスの保有台数も多いのが現状。一方で路線全体でみると乗車率は低迷しており、新たな車両導入の遅れにつながっているという。県は「路線数や所有車両の多さが、結果として経営の負担になり、新車両導入を阻む要因になっているようだ」と分析する。

■購入費補助も

ノンステップバスの購入費は、通常の車両に比べて数百万円も割高という。国と県、市町村が通常の新車との差額を補助する制度を設けている。国交省は「地域のバス会社の経営体力にも影響している。車両購入の補助金活用などを促したい」とする。

茨城交通(水戸市)は03年以降、年間1、2台のペースでノンステップバスを新たに導入。現在は乗り合いバス273台のうち16台に増えた。また、乗降口の段差を1段にした「ワンステップバス」も17台導入し、車椅子利用者や高齢者の乗客が多い路線で重点的に運行している。

同社は「できるだけお客様の要望に沿う時間帯に運行していきたい。気軽に問い合わせてほしい」と話し、今後もさらに車両を増やしていく方針という。

県バス協会は、ノンステップバスの導入が始まった03年ごろと比較し「近年は中古車両も市場に出始めた。県内事業者の導入はこれからさらに進むのではないか」とみている。

ノンステップバスは、地面から車両の床までの高さが30センチ以下のバス。国交省は11年度末の全国約1万7700台から、20年度までに3万5千台に増やす目標を掲げている。


【写真説明】ノンステップバスの中古車が市場に出回るようになり導入増加に期待が懸かる=水戸市袴塚

茨城新聞-2012年10月18日(木)

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