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Channel: ゴエモンのつぶやき
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湯梨浜住民の買い物支援 障害者の移動販売好評

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 鳥取県湯梨浜町内の無店舗地域を中心に、食品、日用品などを車に積載して周回する障害者の移動販売が地域のお年寄りらに喜ばれている。ニーズに応えようと、念願だった冷蔵・冷凍庫を備えた新車を鳥取県の助成を受けて購入し、品ぞろえがアップ。障害があっても地域貢献が可能なこと、自らの工賃アップや作業内容の選択肢が広がるなどの多くのメリットがあり、今後に向けて町民の期待も高まっている。

 同町内の73の行政区のうち無店舗地域は60%。これらの地域では高齢化率も30%を超え、買い物に困るお年寄りも増えつつある。

 同町長和田の福祉作業所「ハッピーバーディー」は2011年4月、利用者の送迎用車両で移動販売を始めた。同作業所で栽培している野菜、他の作業所で作っているパンなどのほか、調味料や日用品などを扱う。

 昨年度の利用は7534人で、売り上げは月平均約31万円。固定客もできてきた。今回の新車導入で、品ぞろえの充実、移動エリアの拡大を図ることができるようになった。

 お年寄りの買い物支援のみではなく、買い物客との接客を通じてコミュニケーション能力を自然に養うことができ、障害者らの就職支援につなげようという狙いもある。ひきこもりがちだったが野菜作りから通い始め、移動販売車での接客が可能となった作業所の利用者も現れた。

 しかし、まだまだ課題は満載。商品の仕入れ数が少ないため安価な仕入れが困難であったり、事業継続の基本となる経費コスト(車両維持費、燃料、利用者人件費)に合わせた商品利益率の設定、訪問先の各地区の販売場所の確保などが頭が痛い問題。呼び込みに活用している地区放送にも料金がかかる地区もあり、これらのコストを賄うにはこれまで以上に販売量を増やす必要がある。

 また、工賃アップにつなげるためには商品ニーズの把握や移動先の拡大など、サポートする施設職員のスキルアップも必要となる。岡本登志夫施設長は「やろうとしていることは多いが、まずは課題をクリアしていきたい」と話している。


野菜など買い物を楽しむ地域の人たち=湯梨浜町泊

日本海新聞-2013年01月09日

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