◇幸せ感じる就労環境を−−石井有紀さん=佐賀市
昨年開設した障害者就業・生活支援センター「ワーカーズ佐賀」の主任就業支援員として、求職、就労に悩む障害者、難病患者、雇用主側の企業らの間に立って支えている。「働くことは、社会とつながるということ。サポートした人が知らない世界に飛び込み、生き生きと働く笑顔を見ることが何よりのやりがい」と意気込む。
重度の知的障害がある兄がいる。幼い頃から「本心をつかみ取れていないのではないか。少しでも理解したい、近づきたい」と考えていた。高校卒業後、日本福祉大(愛知県)へ進学。建築会社など一般企業、障害者施設などの勤務を経て、昨年、同センターの開設とともに働き始めた。当事者らから相談を受け、企業やハローワークに働きかけ、面接へ同行するほか、就職後のフォローも続ける。
スタートから1年半余りで関わったのは、100人以上。「制度上は手帳の有無などで線引きされ、当事者にも企業側にも待遇の差が出てしまう。でも本当は、何らかの支援を必要とする人を基準に考えるべきです」。そのためにも「働きたいと思う人が少しでも幸せを感じられる環境を増やしていきたいですね」と、雇用先開拓や理解の浸透に汗をかいている。
毎日新聞 2012年10月23日 地方版
昨年開設した障害者就業・生活支援センター「ワーカーズ佐賀」の主任就業支援員として、求職、就労に悩む障害者、難病患者、雇用主側の企業らの間に立って支えている。「働くことは、社会とつながるということ。サポートした人が知らない世界に飛び込み、生き生きと働く笑顔を見ることが何よりのやりがい」と意気込む。
重度の知的障害がある兄がいる。幼い頃から「本心をつかみ取れていないのではないか。少しでも理解したい、近づきたい」と考えていた。高校卒業後、日本福祉大(愛知県)へ進学。建築会社など一般企業、障害者施設などの勤務を経て、昨年、同センターの開設とともに働き始めた。当事者らから相談を受け、企業やハローワークに働きかけ、面接へ同行するほか、就職後のフォローも続ける。
スタートから1年半余りで関わったのは、100人以上。「制度上は手帳の有無などで線引きされ、当事者にも企業側にも待遇の差が出てしまう。でも本当は、何らかの支援を必要とする人を基準に考えるべきです」。そのためにも「働きたいと思う人が少しでも幸せを感じられる環境を増やしていきたいですね」と、雇用先開拓や理解の浸透に汗をかいている。
毎日新聞 2012年10月23日 地方版