福知山市奥野部の社会福祉法人ふくちやま福祉会(矢野利生理事長)は、働く障害者が、必要な介護を受けながら地域の一員として共同で住むことができるケアホーム「ホーム石原(仮称)」を、同市石原で建設する。来年4月の開設を目指す。
福祉会は、奥野部などで障害者授産施設を複数運営しており、「自分たちも働きたい」との強い願いを持つ障害者たちが大勢通所している。
通所者の中から居住型の施設を求める声があり、ケアホーム建設構想を進めてきた。
JR石原駅北東側の約980平方メートルの土地に、木造平屋建て約470平方メートルの施設を建てる。ケアホームとショートステイの機能を持たせる。
ケアホームは個室8部屋、共同食堂と台所、浴室、介護用の広い特別浴室、談話コーナーなどを設ける。宿直スタッフは常時2人を確保し、仕事や福祉作業所での日中活動を終えて帰宅した障害者たちをサポートする。
玄関はケアホーム2カ所、ショートステイ1カ所に設けて「小規模にすることで、家にいる生活感を出したい」という。
20日に起工式をした。総事業費は約1億2200万円。
入所希望者がケアホームの定員を超えており、福祉会は「今後は借家など様々な手法で、希望者全員の居住地確保を進めていきたい」としている。

写真=2013年4月開設を目指すホーム石原のイメージ模型
両丹日日新聞2012年10月23日のニュース